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2006年8月 7日 (月)

ジェイン・アン・クレンツの小説

今回ご紹介するのは全米ミリオンセラー作家ジェイン・アン・クレンツのロマンティック・ミステリー。ジェインはアメリカンロマンス界のベテラン作家なんです。ジェインの小説に登場する人物達はとっても個性的で面白いんです。

ガラスのかけらたち」(二見文庫)はシアトルが舞台。主人公のユージニアは若いながらもガラス博物館の館長を務める女性。ユージニアは博物館に遺贈された資産家のコレクションの目録を作る為にシアトルの沖合いに浮かぶ島-フロッグ・コーブ・アイランド-に向かいます。そのユージニアには横柄で相性最悪の私立探偵サイラスが同行することになります。サイラスは3年前に消えたいわく付きの美術品を追ってユージニアと二人で風変わりなガラスの家に滞在する決意をしていました。二人がガラスの家を訪れた矢先に更なる事件が二人を待っていました。

ユージニアはガラス作品の真贋を人目で見分ける勘の鋭い女性。このユージニアは自分に同行するアロハシャツを着た私立探偵サイラスが気に入らないんです。なぜならユージニアにはもう一つ島に行く目的があったから。ユージニアに言わせれば西部劇に出てくるガンマンのような雰囲気を持つ私立探偵サイラスが派手なアロハシャツを着ているんです・・・そんな私立探偵のイメージのないサイラスが面白いんです。でも彼は過去は波乱に満ちています。3年前には心と体に傷を負ったサイラス。だからこそ自分を頼って来る人には優しくなれるサイラス。サイラスがツナ缶のレシピしか持たないのに対してユージニアはイタリアン、日本食とグルメ。だからお互いに対する第一印象は“野暮”と“スノッブ女”。こんな二人が繰り広げる恋と謎解きにハラハラドキドキです。

今回の作品はジェインの地元シアトルが舞台になっています。アメリカの女性作家は自分の住んでいる地元を舞台にしている人って多いですね。それだけ自分の住んでいる地域を愛しているんでしょうね。ジェインの小説の中にはソバや豆腐の日本の食材も登場します。他の作品の中の主人公はソバや豆腐を料理している場面もありました。

この小説の中でガラスを扱って作品を作っている人達は“芸術家”とは呼ばれず“職人”と呼ばれているからガラスの芸術性が低いと嘆くシーンがありました。言われてみるとそうですね。周りにガラス製品が溢れているせいか日常雑器としてのガラスであって芸術作品のガラスまで価値のあるものは少ないですね。どんなに小さな日常のガラスでも作り出されたものは芸術作品の価値があるとユージニアはこの作品の中で言ってます。そう言われれば香水壜なんかは形も色も様々な綺麗なものが多いですね。これも一つの芸術ですね。改めてガラスの作品を見直そうと思っています。

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コメント

小説ですか。

最近読んでいないですね。

昔、ハーレクインロマンスとか流行りましたが
その頃から、時には洋物にも手を出したのですが
最近はビジネス本や歴史関係で手一杯なんですよ(汗)

たまにはいいですよね~

投稿: 「感動創造」 | 2006年8月 7日 (月) 14時29分

「感動創造」様
わたしは感動創造さんと違ってビジネス本は読まないですね。小説、それも洋物が多いかな。作者が日本人ってあまり無いんです。
わたしはハーレクインロマンスの流れでロマンティックサスペンスが好きです。歴史物はたまに読みます。

投稿: *aprile | 2006年8月 8日 (火) 14時37分

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