ビバリー・バートン「忍び寄る永遠」

Photo ビバリー・バートンの「甘美すぎた誘惑」に登場した刑事ジム・ノートンを主人公にした作品「忍び寄る永遠(原題:Close enough to kill)」

*あらすじ* アダムス郡の女性保安官バーニー・グレンジャーは行方不明になった新婚5ヶ月の若い女性を不眠不休で捜索していた。失踪した女性はバーニーの知り合いの保安官の姪だった。疲れ果てたバーニーだったが、明日は新しい部下が来るから早くに出勤しなければならなかった。新しい部下の名前はジム・ノートン。ジムはバーニーが幼い胸を焦がした大学フットボールのスター選手だった。ジムがメンフィスの警察の警部補から格下で年収も下がる片田舎のアダムス・ランディングの主任副保安官の職を選んだのは息子の近くに住みたかったからだ。次の朝、ジムを一目見たバーニーは相変わらずハンサムで魅力的なことに気付いた。バーニーが捜索していた若い女性が全裸死体で発見され二人は静かな街を恐怖に陥れる連続殺人事件の捜査に乗り出す。

大学フットボールのスター選手だったジム・ノートンは両膝を痛めてフットボールを諦めて刑事になったが、自分のせいで同僚が殺され、家庭を顧みなかった彼は夫婦のベッドで他の男と一緒の妻を見つけ家庭は崩壊、前途洋洋だったキャリアは頓挫、離婚後、別れて暮らす一人息子との関係も上手くいかない。そのジムの上司となる女性バーナデット・グレンジャーも年若くして結婚したが、2回の流産の後に夫の裏切りを知って離婚の経験を持っている。バーニーの家は代々保安官を出している家系。バーニーの父、R・Bも保安官で今でもグレンジャー保安官と言えばバーニーではなく父を指して言われることが多いとバーニーは苦笑する。男の子が生まれなかったからバーニーは父の為に保安官になった。新しく主任副保安官になったジムに惹かれるバーニー。ジムは「いい友達」とバーニーを見ていた。バーニーは親友のままでもジムと一緒に事件を追える事が嬉しかった。

未だに保安官から抜け出せないバーニーの父。バーニーとロビン(バーニーの妹)を結婚させて孫が欲しいと思うバーニーの母。そんな母を嘆かせる二人の娘。バーニーは男性とデートする事も無く仕事一筋。反対にロビンは美貌を振りかざして一人の男性で満足出来ず遊び歩いている。ジムは一人息子の扱い方が判らない。ケビンは母親から聞かされた父の事を鵜呑みにしている。こんな登場人物が物語を深いものにしている。親子の関係。姉妹の関係。恋愛模様も様々。不気味な殺人事件がやがて猟奇的な連続殺人事件に発展する中で男として父として後悔ばかりの過去を振り切るチャンスをジムは手にする。

信じるものに裏切られる事がどれ程、人をどん底に叩き落とし絶望と取って代わるかを上手く描写している。原題である「CLOSE ENOUGH TO KILL」を「ここまで近付けば殺せる」と訳す事も出来るそうだ。これは犯人目線で見ている訳し方だとか。犯人がどうやって誰にも怪しまれずに被害者達に“ここまで”近付いたのかが、読み進むうちに判って来る。最後に「やられたー!」って思うこと間違いなし。

わたしにとってもこのシリーズは「キープ本」です。何度でも読み返したい本の一つになりそうです。次作のビバリーの作品は「甘美すぎた誘惑」で登場したリッチで慇懃な弁護士ジャッド・ウォーカーだそうです。これも楽しみ。わたしは高級探偵事務所を率いるグリフィン・パウエルも気になっています。次の作品を待つ楽しみが増えました(笑)

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ジェイン・A・クレンツの「運命のいたずら」

Photo お気に入りの作家の一人、クレンツの「運命のいたずら」(原題:Twist of Fate)は彼女の初期の作品です。

*あらすじ* ハナ・ジェシットは大学で学生の適正を見抜いて各人に合った進路指導を仕事にしていた。この仕事が気に入っていて自信もあったハナは弟の会社を乗っ取ろうとしていた凄腕の投資家ギデオン・ケージに初対面の席で「あなたの生き方は間違っている」と忠告してしまう。そんなハナに無関心で居られなくなったギデオンはハナを追いかけ始める。高名な人類学者を伯母の遺品を整理するためにハナはカリブの孤島サンタ・アイネズに旅立とうとしていた時、空港でハナはギデオンに呼び止められる。何故かギデオンはハナの旅に同行したいと言い始めた。

進路指導カウンセラーという専門職に就いていて立派に自活しているハナは旧来の結婚観に縛られない女性。高名な人類学者であった伯母の故エリザベス・ノード女史の非常なまでの自己表現の道に憧れを抱き結婚という進路に踏み切れなかった。ギデオンは仕事の成功がすべてである勝負師のような人生を送ってきたが、ハナを追ってアリゾナ州ツーソンとワシントン州シアトル間を行き来し、さらには広大なアメリカを縦断してカリブの島へと飛び回る羽目に陥ってしまう。ギデオンはいつも軍服風のいでたちで自立心旺盛なハナを男を必要としないアマゾン族の女になぞらえていた。ハナは惹かれ合うギデオンと結婚という関係を結ぶのを躊躇っていた。それはギデオンのような個性の強い男性と結婚すれば自分を見失ってしまうのではないかという懸念があったからだ。

出会ってすぐにギデオンに忠告をしたハナ。そして弟の会社を救いたい為に勝負師のようなギデオン相手にカードゲームでイカサマまでしてしまう。そんなハナに強い興味を引かれたギデオン。そしてハナも個性の強いギデオンに多大な関心を寄せていた。楽園のようなカリブの孤島は二人の間にあった情熱に火をつけて燃え上がらせる。情熱を分かち合ってもハナは今後の生き方に迷っていた。伯母のように生きたいとも思うハナが伯母の遺品を持ち帰ってからハナの周りで不審な事が起き始める。

強いハナが迷う姿は誰にでも有るのかもしれない。仕事を持つ女性が結婚に踏み切れないでいるのはハナのように誰もが結婚に迷うからだと思う。結婚で自分は何を無くすのだろうか、何を得るのだろうかと考えるハナ。非婚女性が増える今日、ハナの迷いに共感出来る事が多いと思う。わたしにとっては結婚って正解だった気がする(笑)

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お気に入り追加

Photo ちょっと気になる作家の作品を読んでみました。これが以外に面白くてお気に入りの作家に追加です。作者の名前はテス・ジェリッツェン。彼女は内科医として働く傍ら育児休暇中に小説を書き始め、緻密な描写の医療サスペンスを多数発表しているそうです。

「真夜中に電話が鳴って」(原題:Call after Midnight)はテスのデビュー作です。

*あらすじ* 夫ジェフリーの死を告げる一本の電話からセイラの人生は狂い始める。セイラは結婚した相手の名前を知らなかった。信頼していた夫ジェフリーが名前も仕事も偽ったスパイだったと知った時、セイラの愛は幻と消えた。しかし、セイラは夫の死に疑問を抱くようになる。夫は生きているかもしれない。夫ジェフリーを探し出して真相を知らなければ前に進めない。セイラは夫の死を知らせてくれた国務省のニック・オハラと共にジェフリーの行方を追う。優しく包み込んでくれるニックにセイラも心を許すようになるが二人はセイラを追う組織とCIAの駆け引きの中で翻弄される。

セイラは国立衛生研究所に勤務する生物学者。彼女の世界は夫ジェフリーとミクロの世界が全て。窓の無い研究室で顕微鏡に向っているのが好きだったのに夫の死を知ってからはそこが息苦しくなっていた。結婚した相手の全てが偽りだったと判ると今まで彼に対する愛まで偽物だったようだと苦しむセイラ。こんなセイラと行動を共にするニックは正直すぎて外交官には向かないタイプ。思ったことを口にしたり同情心から関わらなくていい問題にまで関わってしまう。二人がジェフリーを追うのと同時にある組織がセイラを追い始める。そしてそこにCIAまで絡んでくる。

この本を読んでいて「本当に自分の夫の事を知っているのかな?」と思ってしまいました。全てを知るのは無理でしょうが、ある程度は知っているつもり(笑)もしかしたらわたしもセイラと一緒で夫の事を本当は何にも知らないのかもしれません。本の中でも離婚したニックが「妻の事を本当に知ったのは離婚してからだった」とか「二度の離婚で悟ったんだ」っていう件は男も女も相手を知ろうと努力するけれどそれがいつも報われる訳ではないと言っているみたいでした。男と女って難しいですね。

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ビバリー・バートンの「甘美すぎた誘惑」

Photo_2  ビバリー・バートンのMIRA文庫デビュー作「甘美すぎた誘惑(原題:Killing her softly)」のご紹介です。ハーレクインからたくさんの作品を出している彼女の長編文庫がいよいよ登場しました。

*あらすじ* 大企業会長の叔父を支える富豪令嬢アナベル・バンダーレイの元に従姉妹のルルが殺害されたという悲報が届く。真相解明の為に現地に赴いたアナベルは報道陣に取り囲まれ、心無い質問を浴びせられる。記者の一団を前に途方に暮れていたアナベルは長身でたくましい男に助け出される。男の名はクイン・コルテス。“ラテンの恋人”の異名を持つプレイボーイ。彼は国内でも指折りの評判をとる刑事弁護士でルルの恋人。そして従姉妹殺しの第一容疑者だった。「惹かれてはいけない」という思いを抱きながらもアナベルはクインの熱い眼差しに心が揺れる。

ルルはリッチなブロンド美人。熱い情事だけで満足していたルルがクイン・コルテスに罠をかけようとしている。その為の準備は万端。小悪魔の微笑みと黒いテディだけでクインを待つルルが殺された。ルルの死体を発見したのがクイン。そして第一発見者のクインが第一容疑者とされた・・・・奔放なセレブのルルの死をキッカケに連続殺人が始まります。それもクインを取り巻く女性ばかりが殺され、クインにはアリバイがないんです。警察は有名人の関わる事件に色めき立ちます。上昇志向の強い若い刑事チャドはどうしてもクインを犯人にしたい一人。だが、相棒のジムは何故かクインが犯人だとは思えない一人。そしてクインに惹かれるアナベルも心のもっと奥の部分で「クインが犯人ではない」と感じている一人です。クインの容疑は話が進むほど濃くなっていきます。そして事件は思いも寄らない方向に進み始めます。

長年、婚約者を思い遣って過ごしたアナベルと女とは熱い情熱だけ何の約束も束縛もなく楽しむ存在を決めているクインが惹かれ合う様が面白いです。アナベルとクインは正反対。クインにとってアナベルは「これほど女性を欲しいと望んだ事がない」と感じさせる女性です。ここに若い刑事チャドが絡んできます。この若い刑事チャドは誰もが結婚相手に相応しいと思うタイプとアナベルは言います。でも、アナベルの気持ちは・・・揺れ動く気持ちがあるのに何か判らないがハッキリした物を感じる。こんな言いようの無い気分になったことはありませんか?そして何かのキッカケで形を現すもの。

この作品に出てくるジム・ノートン刑事、私立探偵のグリフィン・パウエル、弁護士のジャッド・ウォーカーを主人公にした作品を書く予定だそうです。今月、ジム・ノートンを主人公にした作品「忍び寄る永遠(原題:Close enough to kill)」がMIRA文庫より発売されています。

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格付けの星

今日も空は冬空。雨が降ったり止んだりの天気だけど昨日ほどは寒くありません。ストーブ出しました!darlingが単一乾電池を買って来てくれたから昨夜はストーブに火を入れて暖かまったり過ごしました。冬の夜の過ごし方は暖かでまったりが一番!(笑)

ミシュランガイドって欧米では有名ですよね。ミシュランって言えばタイヤのお化けみたいなマスコットが頭に浮かぶんだけど・・・(笑)車で行けるレストラン、ホテルを格付けして載せているガイドブックです。欧米のガイドブックは星無しも掲載されているそうです。星無しに始まり、一つ星、二つ星、三ツ星。その東京版が昨日、発表されたんですね。

東京新聞のニュース記事によると『東京版には星を獲得した150店のみが掲載された。60%以上を日本料理が占めている。2つ星は25店、1つ星は117店。東京で開かれた記者会見で、同ガイドの総責任者ジャンリュック・ナレさんは「1年間調査し、質の高さに驚きの連続だった。東京は世界に輝く美食の都市と証明された」』

東京には三ツ星8店ですか。東京はパリよりを上回って「世界で最も星付きレストランの多い都市」だったんですね。美食の都市・・・そうだったんだ。その中で六割が日本料理店を占めているんですね。東京に行ったらそんなお店で食事をしてみたいものです(笑)実はわたし、三ツ星に輝いた「ジョエル・ロブション」のパンが大好きなんです。ここのパン、お値段は高いけどそれだけの美味しさが有ります。それにここのドレッシングでサラダを食べるといつも以上に野菜が食べられます。今度は恵比寿ガーデンプレイスのお店に行って食事をしたいと思っています。う~ん、今から楽しみ。でも、今度、東京に行くのはいつかな???ロブションが気になる方、上の色が変わった所を今すぐクリック。

Marble_071108_1 「眠い~ZZZ」

☆今日のマーブル☆ 眠いんだけど、誰かが忙しそうにしていると気になって眠れないマーブルです。「また、どこかに出かけるのかな?」と目を光らせている。一人でお留守番が出来ない訳じゃないんです。甘えん坊だから一人は寂しいんです。大丈夫、今はまだ、どこにも行かないから(笑)

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リサ・マリー・ライスの「真夜中の男」

Photo_2 初めて読んだリサ・マリー・ライスの作品「真夜中の男(原題:Midnight Man) 」をご紹介します。

*あらすじ*美貌のインテリア・デザイナー、スザンヌ・バロンのもとに現れた警備会社社長のジョン・ハンティントンは危険な香りをまとっていた。ジョンは「ミッドナイト・マン」の異名を持つ元海軍特殊部隊SEALの隊員だった。出会ったその日から二人は強く惹かれ合う。危険な香りを高級なスーツの下に隠してスザンヌに言い寄るジョン。そして二人は燃え上がる情熱の中に身を委ねた。スザンヌの周辺にプロの殺し屋達の影が・・・愛するスザンヌを守る為、全てを投げ打って立ち上がったジョン。二人きりの逃避行が始まる。

何となく手に取った一冊。構えずにサラッと読もうと思って買った本に嵌りました(笑)ここに出てくるジョンはSEALの元隊員。鍛え上げられた肉体は大きくてマッチョなんです。そのジョンに対比させるようにスザンヌは華奢な女性。そのスザンヌ自身と彼女がデザインした部屋を一目で気に入ったジョンは一気にスザンヌに攻勢をかけて部屋の賃貸契約をものにするんです。いきなりこんな男性が自分の前に現れたら・・・やっぱりスザンヌと同じで緊張してしまうでしょうね。でも、男と女が惹かれ合うのは理屈じゃない。何か目に見えないものが介在する気がします。

海軍特殊部隊SEALとはSEa(海)、ir(空)、and(陸)の略だそうです。このSEALは陸海空すべての戦いに秀でた肉体と頭脳を持つアメリカ軍でも超エリート集団なんですって。この特殊任務の事がイラク戦争の時にも一部報道されていました。そんなジョンがスザンヌを命がけで守ろうとします。

この作品はエロチックでもあります。描写がとても素直だとわたしは思うんです。男と女の関係がみんなプラトニックな訳じゃないでしょう?男と女の間に存在する燃え上がる情熱を上手に描いていると思います。う~ん、こんな作品が好きじゃない人もいるでしょうが、気持ちを燃え立たせてくれるドキドキさせてくれること間違い無しです。エロチックな作品が嫌いじゃないわたしはもう夢中で読み切ってしまいました(笑)

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ヘザー・グレアムの「四世紀の恋人」

Photo 読書の秋にヘザー・グレアム「四世紀の恋人(原題:A Season of Miracles)」のご紹介です。最近はわたしのお気に入りの作家の作品をローテーションでご紹介しています。

*あらすじ* プロローグは四世紀前のクリスマス。魔女の汚名を着せられた女性が“助けに来ると誓った”夫を待ちながら火刑台で若い命を落とした。時は流れて現在。ジリアンは祖父の経営するルウェリン・エンタープライゼズで今をときめくデザイナーとして活躍している。祖父は最近、いとこの同窓のロバートを重役として会社に招き入れた。ハロウィンの夜、ジリアンはパーティーで占い師に奇妙な警告を受ける。以来、ジリアンは火事で体を焼かれる夢を見るようになった。そして相次ぐ不審な事故が起こる。

今回のヘザーの作品はハロウィンからクリスマスまでを描いています。アメリカ人がイメージするクリスマスとは“雪に埋もれたクリスマス-本物の火が燃える暖炉が部屋を明るい色に染め、窓の外には一面の雪景色が広がっている”だそうです。そしてニューヨークのロックフェラー・センターのクリスマスツリーをニュースで見なければクリスマスを迎える事はまずない・・・そうです。

ジリアンは毎年、森と野原が雪に閉ざされるコネティカットの屋敷でクリスマスを過ごしています。ジリアンは早くに両親を亡くし祖父と一緒に暮らすという深窓の令嬢。だが、現代を生きる深窓の令嬢は大富豪の孫として祖父の経営する会社で仕事を持っているんです。そして一年前には夫を亡くし未亡人になりました。

時を越えた愛を書きたかったヘザー。だからこそ時間を超えた愛と奇跡、超自然的な現象が物語を深めています。オカルト的な部分もありますが、超常現象を信じない人でも無理なく読める本になっています。ジリアンとロバートのお互いに感じる不思議な感覚やジリアンの亡くなった夫マイロの出現が過去を彷彿とさせる場面もたくさんあるんです。クリスマスの奇跡を信じるように目に見えないものを信じさせる何かがこの世の中にある、と感じさせる物語です。時空を超えて出会った瞬間に感じる懐かしさ・・・そして二人の間に燃え上がる情熱。こんなにも愛されたなら女として本望かな(笑)

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大好きな漫画-岳⑤

天気が続いているから今の内に大きなもの・・・シーツや掛け布団カバーを洗濯しました。天気が悪くなるという予報が出ているから天気が崩れる前に綺麗にしておきたかったんです。明日からはお花の事で手一杯だから。

5 わたしの大好きな漫画「岳(ガク)⑤」が発売になりました。山の魅力って何だと思いますか?わたしは登山をしませんから山の本当の魅力というものを知りません。でも、“岳(ガク)”の主人公、島崎三歩が山の魅力と怖さを教えてくれています。

今回も色々な三歩君が見られます。島崎三歩が救助士になった経緯や左頬の傷がどうして出来たのかも分かります。そして長野県警山岳救助隊員の久美ちゃんの葛藤も。山岳救助に携わる時、直面する人の死をどう捉えて消化するか。

「山はシンプルでいい」と言われてムッとする久美ちゃん。久美ちゃんは山で頑張ってるのに同期の警察官達に「街は殺人、強盗・・・事件には救いがない」と言われ「山は遊び場、レジャーランド」だと言われてしまいます。山で事故に遭う人の動機は「山に行きたい」。三歩自身も「遭難現場に行くと山を登りに、遊びに来たのにな」と思うと久美ちゃんに言っています。そう、誰も死のうと思って山に登るんじゃない。だから三歩は遭難した誰に対しても(死者に対しても)「よく頑張ったね」と言うんだと思います。

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リンダ・ハワードの「夜を抱きしめて」

Photo_2 わたしにとって最近は「読書の秋」が継続しています。今回はリンダ・ハワードの「夜を抱きしめて(原題:Cover of night)」。

*あらすじ*アイダホ州ビタールート山脈の奥地にある平和な僻村トレイル・ストップでケイト・ナイチンゲールは小さなB&B(bed&breakfast)を営んでいた。ケイトは3年前に夫を亡くし29歳で未亡人になり生後9ヶ月の双子の男の子を育てる為にシアトルに住み続ける事を断念し、トレイル・ストップに移り住んだ。そんなケイトのB&Bに宿泊していた一人の客が荷物を残したまま行方が分からなくなった。その男が失踪してから数日後、武装した怪しい男達がやって来た。男達が失踪した男の荷物を奪い取りトレイル・ストップを去った。その後、事態は思いがけない方向に進み始める。

今回の舞台は僻村。都会で働きながら子供達を育てるのは大変なことだとシアトルに住むのを諦めたケイトが選んだ場所がトレイル・ストップ。携帯電話も繋がらない、高速インターネットを利用する事も出来ない、テレビは衛生放送のみで雪に妨げられて受信状態も悪い、近くに大型スーパーもなければ郵便局すらない、食料品の買出しには片道1時間かかる・・・そんな場所にケイトは双子の男の子と住んでいます。不便な所だけど手付かずの自然が残っていて子供達といつも一緒にいられて、子供達を安心して表で遊ばせられるんです。そしてこの地は若くして亡くなった夫とロッククライミングをするために何度も訪れた思い出の場所。

このトレイル・ストップの住人達は中年以上の人が多く、ケイトと同世代の住人は一組の夫婦と便利屋をしている内気な男性だけ。ケイトは夫の死を乗り越えようと双子の男の子の子育てとB&Bの切り盛りを一生懸命にこなしていました。そしてよそ者を寄せ付けない僻村にもマフィンやスコーンを提供する事で溶け込む事が出来ました。ケイトの双子の男の子、タッカーとタナーは便利屋ミスター・ハリスことカルの道具箱に夢中なんです。古い家をB&Bにした為に何処かしら修繕が必要になるとミスター・ハリスを呼びます。ミスター・ハリスを見つけると双子達は道具箱めがけて飛んでいきます。子供とは気長に相手をしてくれるが、ケイトの前では真っ赤になってまともに口をきけなくなる、それがケイトのミスター・ハリスに対する印象でした。そんなケイトの周りには村の便利屋のカルをはじめ、飼料店を経営する元修道女のニーナや元軍人で狩猟ガイドのジョシュアなどユニークな経歴の持ち主がいます。村が危機的な状態に陥った時、カルの本来の姿を目にしたケイトは村の人々の事を理解していなかったのだと気付かされます。ケイトとカル。そして思いもかけないカップルがもう一組出来上がります。

アメリカ北西部に位置するアイダホ州は北はカナダと接していて、主要産業は農業と観光と鉱業。アイダホ=ジャガイモと思い浮かべるのはアメリカ人も同じようです。アイダホは手付かずの自然が残っているから山登り、スキー、カヤック、釣り、ラフティング、乗馬、ゴルフ、マウンテンバイク等のアウトドア・スポーツが思い切り楽しめるそうです。大自然の懐に抱かれた所なんですね。本文の中にも「9月の半ば頃から雪が降り始める時もある」と書かれていました。と言う事はスキーシーズンはとても長いですね。そんな所で一冬を過ごしてみるのもいいかもしれません。

お彼岸も過ぎて明日は中秋の名月。皆さんの秋はどんな秋になりそうですか?お気に入りの本や読んでみたかった本をお供に秋の夜長を過ごしてみるのもいいと思いませんか?

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ヘザー・グレアムの「ハリケーン・ベイ」

Photo_2 20年ほどの間に多岐にわたる時代、場所を背景にした小説を書いているヘザー・グレアム。15ヶ国語に翻訳され総発行部数は2000万冊を超える超人気作家。今回は彼女の「ハリケーン・ベイ(原題:Hurricane Bay) 」をご紹介します。

*あらすじ* 美しい自然に囲まれたフロリダの街を連続殺人事件が震撼させた。ネクタイで絞殺された2体の腐乱死体が水路から見つかった。マイアミの広告会社で働くケルシーは幼馴染のシーラに会う為に休暇を取ってキーラーゴに赴くが、そこにシーラの姿は無かった。シーラの身を案じたケルシーはシーラを必ず探し出すと決心するが、幼馴染の誰が自由奔放で素行の悪い彼女の行方を気にもかけていなかった。一人でシーラの行方を捜し始めてからケルシーの周囲で不穏な出来事が起こり始める。そして知られざるシーラの悲しい過去をケルシーは知る事になった。

マイアミの南から南西に連なって伸びている約50の島々からなるフロリダキーズ。その中で一番本島よりにある島キーラーゴがケルシーの故郷です。ケルシーは亡くなった最愛の兄を思い出させる故郷キーラーゴから逃げ出しマイアミで仕事を見つけ住んでいます。幼馴染のシーラに懇願されて戻った故郷キーラーゴは心に染みる美しさを感じさせ、嫌な思い出を時が癒してくれていました。

作者はサスペンスを縦糸に、久し振りに再会した数人の幼馴染との間の愛情や友情を横糸として作品を作り上げています。登場人物は故郷キーラーゴに居た時からケルシーが知っている人ばかりで、幼馴染の中にはケルシーの元夫、広告会社で一緒に働いている同僚でシーラの元夫、雑貨店の女性経営者、キューバから亡命して来て今はチャーター船会社の経営者、兄の親友、麻薬の売人と様々です。こんな登場人物が繰り広げる友情と複雑に見えて単純な愛情が今回の動機となっています。

フロリダやマイアミの街を舞台にしているサスペンスって多いんです。だからなのでしょうか、最近はフロリダやマイアミに行って見たいな~と思う事が有ります。あの辺りは巨大なハリケーンに襲われる事もありますが、ヘザーが描写している日の出や暮色迫る風景は見てみたいと思います。この作品の中では美しい海と珊瑚礁も出てきます。本書には「観光客がやるような事をやるのよ」という件があります。そしてそこで描写されている場所は実際の観光名所になっているそうです。いつかこの本から得た知識を持ってマイアミやキーラーゴに行きたいと夢見るわたしです。

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J・D・ロブの「汚れなき守護者の夏」

15 J・D・ロブの新作「汚れなき守護者の夏(原題:Purity in Death)」のご紹介です。イヴ&ロークシリーズの15作目です。

*あらすじ* 殺人的な暑さが続く7月のニューヨーク。子供達を食い物にしていた犯罪者達が次々と奇怪な死を遂げる。犯罪者達は自室に引き篭もり、数日後に突如、発狂したような行動に出て警官に射殺されたり、自殺したりした。その犯罪者の部屋に残されたコンピューターの画面には「完全清浄完了」という不可解な文字が浮かび上がっていた。解剖の結果、犯罪者達の脳が異様に肥大していた事が判明する。捜査を進めるイヴは最新テクノロジーを駆使して自らの手を汚さずに犯罪者達の人命を奪っている事を突き止める。姿なき殺人者を追うイヴの捜査が始まります。

イヴが引っ張り上げて部下にした若い巡査が突発的な暴力事件に巻き込まれ自分と生存者の命を守る為に発狂した犯人を殺してしまいます。高い理想を掲げた前途洋々な若い巡査が起こした絶命処置にイヴが母親のように悩む姿からイヴが仲間を優しく思い遣ることが出来る捜査官だとよく解るんです。今回はコップ・セントラルの中でも事件が起こってしまいます。その時、自分を訓練してくれた父親代わりともいえるフィーニーまで命の危険に晒されてしまいます。この時、仲間の命を助ける為にイヴは丸腰で犯人と渡り合う事までしてしまいます。今回の事件に深く関わってくるのがコンピューター。どんなに凶暴な犯人でも怯まないイヴもコンピューターだけはお手上げ状態。そんなイヴを助けるのが夫のローク、フィーニー、マクナブそして以前の事件で関わりを持った天才。徐々に解き明かされる事件の真相。

この作品の中でイヴは「家族(ファミリー)」とはどういうものかを知ります。ロークもイヴも家族とは縁の無い子供時代を送っています。ロークはファミリーがどんなものかを知っていますが、イヴはファミリーがどんなものかを知りません。「みんなが誰かと話しながら、賑やかにごちゃごちゃと食事をし、それが思いがけないほど気にさわらない。くだらないジョークに気楽なけなしあい(本分抜粋)」が家族のすることだとイヴは気付きます。イヴは「正当な手続きなしに裁く側に立ったり、死刑執行人の頭巾をかぶる権利は誰にもない」という考えの持ち主。でもロークはもう少し柔軟な考え方をします。ロークは「僕は君ほど今言った法律の条文(正当な手続きなしに裁く側に立ったり、死刑執行人の頭巾をかぶる権利は誰にもない)を好きになれないことがある」とはっきりと言います。人それぞれの正義に対する見解の違いは何処にでも存在しているように思います。社会のシステムで罰しきれない犯罪者の存在は現在にも不穏な影を落としているのではないでしょうか?法制のシステムで守られている犯罪者の権利にわたし達は苛立ちを覚える事もあります。今回は色々な事を考えさせられました。

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ビヴァリー・バートン「星降る夜に、だれかが」

Photo 今回はハーレクインの「狼たちの休息」でお馴染みのビヴァリー・バートンの長編小説を星降る夜に、だれかが(原題:Every move she Makes)」ご紹介します。

*あらすじ* 15年前に義父殺しの濡れ衣を着せられて有罪判決を受け刑務所に服役していたリード・コンウェイが故郷のアラバマ州スプリング・クリークに帰って来た。冤罪で15年間の自由を奪われたリードは真犯人を突き止めて復讐を果たす固い決意を胸に秘めていた。だが、リードが故郷に帰って早々に裁判官であるエラ・ポーターの元に差出人不明の卑猥な手紙が届き始めた。それは15年前、リードがエラの父親に起訴された事を恨んでエラに送りつけた手紙とそっくりだった。15年振りに再会したリードの粗野でセクシーさに強く惹かれるエラ。リードに対する気持ちを持て余している間に卑猥な手紙から無言電話、家宅侵入へとエスカレートし、エラの身に危険が迫る。

リードは貧乏な白人が住む地域で育ったが、優秀なフットボール選手として将来を約束されていた。18歳の頃から少女達を惹き付けるハンサムな顔とセクシーな魅力を持っていた。15年服役して仮釈放になったリードは人を魅了する冷たい眼差しを持ち「気だるく粗野な色気が肌から染み出た」セクシーな男になっていた。一方のエラ・ポーターは上院議員の父とアラバマ州屈指の旧家出身の母に養女として育てられた。30歳のエラの職業は裁判官。養母キャロリンに一度も綺麗だと言われた事のないエラだったが、母が勧める退屈な男性との結婚も気が進まない。でも、リードには「キスして欲しい」と思うし、エラを落ち着かない気持ちにさせて昂ぶらせる。エラは抗いながらも惹かれる思いを止められない。それはリードも同じ。今までに会った誰よりもエラはとびきりセクシーでもとびきり美人でもない。それなのにエラを思う気持ちは募るばかり。

ビヴァリーといえばエラとリードのようにグッドガールとバッドボーイのロマンスが得意です。描かれているバッドボーイはタフで男性的。けれど傲慢でも残忍でもないんです。ビヴァリー自身も「ヒーロー達はわたしが愛し尊敬するタイプの男性なの。強くて男らしく、威圧的でさえあるけれど、真の優しさを持ち女性を尊敬し、深く誠実な愛を与えられる男」と言っています。本作品のリードもそんなヒーローです。エラは心のうちに情熱を秘めた女性で、本物の愛を求めています。リードとの関係が進展すると自分の立場がどうなってもリードの力になろうとする芯の強さを見せてくれます。

舞台となっているアラバマ州は古き良き時代の面影濃いディープサウス(深南部)の中央部に位置する州。大都市の多い北部に比べて南部の社会は保守的で今も階層格差が残っているそうです。エラとリードの“身分違いの恋”も南部だから真実味が増し、その障害ゆえに二人の恋はいっそう燃え上がるという訳です。

あ~こんな恋をしたのはいつの頃だったのか・・・。ロマンティック・サスペンスを読みながら登場する男性に恋をしています。こんな想像上の恋もいいものです。う~ん、本を読む度に恋人が増えてしまいます(笑)

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ジェイン・A・クレンツの「鏡のラビリンス」

Photo_32 わたしのお気に入りの作家、ジェイン・アン・クレンツの作品「鏡のラビリンス(原題:Smoke in Mirrors)」。クレンツの描き出す男性像は他の作家とは少し違う雰囲気を持っていてとても興味深いんです。

*あらすじ* 「レオ。これを読んでるってことは、わたしは死んだってことね」図書館司書のレオノーラの元に数日前に自動車事故で亡くなった親友のメレディスから届いた一通のメール。これまで厄介ごとを起こすたびにレオノーラに後始末を押し付けてきたメレディスは、死の間際に大学職員になりすまして大金を横領していた。美貌の詐欺師メレディスがレオノーラに残したものが自殺したある女性と古い殺人事件へと繋がるメッセージだった。メレディスが潜り込んでいた大学内のアンティークミラーが眠る館で臨時司書の職に就いたレオノーラは弟の為に同じ謎を追う男トーマスと共に危険な探偵家業に乗り出す。

クレンツといえば“シアトル”。それほどクレンツの作品ではお馴染みの舞台なんです。でも、今回の物語が繰り広げられるのは、シアトルから車で一時間半ほどの距離にある架空の町、カモメが翼を広げたような形の静かな入り江を持つウィング・コーブ。ウイング・コーブの街は天才的な数学者だったナサニエル・ユーバンクスが創立した大学の学生や大学関係者に支えられています。そのユーバンクス大学で横領を働き、デイク・ウォーカーに疑惑の目が向くように仕組んだメレディスと親しかったレオノーラはデイクの兄、トーマスから共犯者と疑われ横領した大金の返還を迫られます。メレディスの事故死に疑問を持っていたレオノーラはメレディスの遺品の中にある物を発見したことから事実究明に乗り出す決意を固めます。

後始末を押し付けるメレディスと尻拭いをするレオノーラは「昼と夜ほども違う」。そして二人の関係も簡単に親友と言い切れるようなものではなくとても複雑な背景を持っています。レオノーラをメレディスの共犯者と見ていたトーマスの第一印象はレオノーラの言葉を借りるなら次のように表現されます。「猛犬・・・相手を惑わす捕食者。標的をえり好みするのを好む、冷静なプロ。数々の辛苦を味わってきた人間の顔と、それに相応しい冷たい灰色の瞳」の男。「トーマス・ウォーカーを操れるのはトーマス・ウォーカーだけ」・・・どんな男性を想像しますか?実はこのトーマス、投資家として身を立てながらも本当に好きなのは家の改装。安い一軒家を購入して改装してから売却するのはトーマスにとって実益を兼ねた趣味のようなもの。トーマスは自宅に工具一式をそろえた作業場まで持っているんです。それに飼い犬の名前が「レンチ」・・・工具好きならではの名前です。レンチは強面な猛犬に見えるのですが、性格は優しく、遊び心を持つ大きな犬で作品の中でも魅力的な光彩を放っているんです。

クレンツの作品の中には日本の食品が出てきます。クレンツは食に関しては親日家?今までの作品の中にも蕎麦、豆腐、醤油、ワサビなんかが出てきました。今回の作品の中には冷凍枝豆とほうじ茶が出てきます。クレンツの作品の中に今度はどんな日本の食品が出てくるのか楽しみにしています。

頭脳派のレオノーラと肉体派のトーマスの組み合わせ。両極端の二人が織り成す恋の行方を楽しんで下さい。そして作品の中に登場する人々にもロマンスの兆しが・・・誰が誰と、いくつものカップルの恋の行方も楽しめます。

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ヘザー・グレアムの「甘い香りの誘惑」

Photo_31 お気に入りの作家、ヘザー・グレアムの長編小説をやっと読み終わりました(笑)最近は長編小説を読み終わってから次の小説のページを繰るまでに時間がかかります(笑)

今回ご紹介する小説「甘い香りの誘惑(Dorp dead gorgeous)」もロマンティック・サスペンスです。

*あらすじ* 少女マンディが池で溺死した事件でボーイフレンドだったショーンは殺人罪に問われた過去があった。事件後、故郷を追われるように去ったショーンがベストセラー作家として15年ぶりにマイアミに帰って来た。そしてショーンに恋心を抱き、大きな秘密を抱えたローリ・ケリーもマイアミに戻って来た。ショーンとローリの帰郷を待ち構えていたかのようにかつての仲間で溺死したマンディの親友エリナーが惨殺される。二人は運命に導かれるように再会し過去と現在が交錯する中で恋に落ちていく。そしてかつての仲間達との親密な交流と恋模様が絡まり合い物語は展開する。やがて第二、第三の悲惨な事件が起こってしまう。

原題の“Drop Dead Gorgeous”は「はっとするほど、息が止まるほど魅力的」という意味だそうです。これは魅力的な男性に対する形容なのだとか。ヘザーの作品は登場人物が魅力的な特徴があります。そして今回は魅力的な男性が何人も登場します。主役級の人物像がよく書き込まれているのは言うまでもありませんが、脇役達も実によく書かれているんです。悪がきだった友人が刑事や巡査になり、離婚した筈の友人夫妻が未だに熱々の関係を続けている。そしてローリの息子や友人ジャンの娘の存在感があり、端役のポルノ女優までもが忘れ難い印象を残しています。

15年の時を経て集った昔の仲間達。その仲間達は弁護士に殺人課の刑事、警官、不動産業者、珈琲ショップのオーナー、教師兼デザイナー、ドキュメンタリー映画の監督、海洋生物学者、ベストセラー作家兼法人類学者と様々な仕事に就き誰もが自分の仕事に誇りを持ちそれなりに成功を収めています。そんな昔の仲間の中でひっそりと息を潜めて自分の周囲を観察している犯人がいます。そして自分は決して捕まったりはしないと笑っています。そして仲間達と一緒に居れば安全だと思う女性を底抜けの阿呆だと犯人は笑います。親身になって心配してくれる、気を許した仲間が豹変するなんて誰も考えないし、信じないでしょう?魅力的な仮面の裏に潜む連続殺人犯の恐ろしい顔を覗かせるのは被害者が死を悟った時。誰をもが魅力的で誰もが疑わしい。さて、真犯人は誰なのか、あなたの目で確かめて下さい。

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小さな山イチジク

曇り空でドンヨリして蒸し暑い天気です。風に乗って何処からともなく雨粒が顔や腕に当るのですが、雨が降る気配はありません。雲の流れも早いし降っても通り雨みたいに短時間で止みそうです。今週末の三連休に台風が接近、上陸しそうな気配です。大きさも大きいし勢力も強い台風だから逸れてくれればいいんですけどね。明日は雨との予報。また、雨の日が続きそうです。

Yamaichidiku ☆山無花果☆

マーブルと散歩をする公園に数本の山イチジクの木があります

一本の木は結構、大きな木なんです

今はまだ色付いていませんが、夏頃になるとイチジクの様な色が付くんです

普通のイチジクよりは小さい実ですが、ジャムとかにすると美味しいらしいです

一度、ジャムに挑戦してみようかと考えているのですが、マーブルと一緒の時にはゆっくりと実を採ることは難しいのでdarlingに付き合ってもらおうかな。

読み終わった本で「二度読みはしないな~」って思う文庫本や単行本、コミックを31冊、まとめてブックオフに送りました。30冊以上にまとめて買取申し込みをするとクロネコヤマトさんが自宅まで取りに来てくれるんです。これって便利ですよね。

好きな作家の本は二度読み、三度読みする事があります。本を二度読み、三度読みする事って無いですか?わたしの場合、好みが偏っているから違う切り口の新しい作家を開拓しようと、新聞や雑誌の書評で「面白い」とか「注目の作品」と書いてあると「読んでみようかな」と思うんですよね。そうやって出会った作家がお気に入りになる事もあるんですが、そうでない方が多くて(笑)そんな本やコミックは二度読みする事もなく本棚を占領するだけなんです。だからブックオフに買い取ってもらうんです。わたしの好みではなくても読みたいと思う人が居るでしょうからね。買い取ってもらったお金でわたしはお気に入りの作家の作品を買います。

Cyaro_070708 ☆今週のチャロ☆

こうやって見るとやっぱりお腹周りに肉が付いてます

顔なじみになったワンちゃんの飼い主さんからフェンス越しにおやつを貰っていれば太るのは当たり前かな

もう、年なんだからこれ以上、太らないように気を付けてあげないとね

雨が続くと小屋の中から出て来なくなるチャロです。

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「イヴに捧げた殺人」イヴ&ローク14

14_1 小説の事をブログに書くのって久し振りな気がします。今回もわたしの大好きなシリーズ「イヴ&ローク 14」 の最新作「イヴに捧げた殺人(Reunion in Death)」です。

*あらすじ* 結婚1周年を目前に控えたイヴが2週間の休暇明けに取り組むことになった事件は裕福な初老の男性ばかりが毒殺される連続殺人事件。犠牲者達には共通点がなく、殺されるような動機さえ浮かんでこない。そして捜査線上に浮かび上がったのはイヴがかつて夫殺しの容疑で逮捕し、刑務所に送り込んだ女性、ジュリアナだった。ジュリアナがニューヨークで殺人を犯すのは、イヴに対する挑戦であり復讐だった。復讐に燃えるジュリアナが最後に狙うのがイヴの最愛の夫ロークの命だと確信したイヴは不安と恐怖に苛まれ始める。

過酷な警官としての生活を続けるイヴもやっと結婚1周年を迎えます。シリーズ3作「不死の花の香り」で結婚した二人の前には身の毛もよだつ殺人事件が次々に起こっていましたから14作にしてやっと結婚1周年なんです。今回の作品ではピーボディも未解決事件を一人で捜査する事が命じられ独り立ちへの第一歩を踏み出します。そんなピーボディのもとにフリーエージャーの両親が訪れます。ピーボディの両親は娘以上に個性的で不思議な能力があるんです。ジュリアナがロークを狙っていると知ったイヴは捜査上、やむおえずロークを伴って忌まわしい過去にまつわる街、ダラスを訪れます。このダラスでまた、一つイヴの痛ましい過去が明らかになります。

「イヴ&ローク」のシリーズを読むと「これって映画にならないかな~」なんて思うんです。イヴとロークが住む近未来のニューヨークの非現実感は面白いと思うんです。だけど一つだけ問題が・・・それはロークを演じられる俳優が居ないんじゃないかということ。アイルランド系のとても複雑で魅力的なローク。大富豪でニューヨークの半分は所有している・・・そんなロークのイメージが壊れるのは嫌だからやっぱり映画化はしない方がいいかも(笑)次のシリーズが出るまでまた、違う作家の小説を読んで待たなきゃいけません。わたしには好きな作家が多くて本はたくさん有ります。時間は上手に潰せそうです。「イヴ&ローク」・・・こんなに惹かれるシリーズって今までありませんでした(笑)

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ヘザー・グレアムの小説

Photo_25 小説の紹介って久し振りな気がします。今回はヘザー・グレアム「カリブに浮かぶ愛(Queen of Hearts)」です。この著者ヘザー・グレアムもわたしの好きな作家の一人です。

*あらすじ* テロリストによる飛行機墜落事件で夫と子供2人を失い1人生き残ったリアナンは兄の友人である世界的大富豪フラハティの接待役として働いている。美しく、超然とし、どこが手が届かない、魅力溢れるリアナンの虜になったフラハティや彼の周りの人間は彼女を「ハートのクイーン」と呼ぶようになった。フラハティの所有する豪華大型帆船上で開催される「核なき世界」会議の為に世界中から多くの政府関係者や賛同する著名人と一緒にリアナンも接待役兼ブラックジャックのディーラーとしてクルーズに出発した。そしてこのクルーズには各国の重要人物のホストとして下院議員のキールが乗船していた。キールはリアナンが家族を失った飛行機墜落事件で婚約者を亡くしていた。家族を亡くしたリアナンは夫と子供達の死はキールのせいだと思う事で心の平静を保っていたが、次第に彼の男性的な魅力に惹きつけられていく。しかし、大型帆船で思いも寄らない出来事が発生し悲劇の大波に飲み込まれようとしていた。

ホラー物やヒストリカル(歴史物)も多く手がけるヘザー・グレアムの初期の作品です。同じ飛行機墜落事件で大切な人を喪った二人。リアナンはキールに反発するが、キールは悲しみの中で生きるリアナンをどうにかして新しい世界に導こうとするんです。あの手、この手を使ってリアナンに接触してくるキールから目を背ける事が出来ず、リアナンは不本意ながらもキールを見る目が変わって来るのに気づくんです。

リアナンってすごく強い女性だと思います。だって日常の生活や仕事をして・・・笑う事も出来るほどですから。わたしだったらもっと悲しみにくれて違う事なんて出来ずにいると思います。ましてや笑いなんか忘れてそうな気がします。そんなリアナンが夜のベッドで夫を思い出して「温かく守ってくれる腕が欲しい」と思う場面は幸せな結婚生活を経験した女性の本音だと思います。

悲惨な事件を経験し乗り越えたリアナンとキール。その二人に再びテロリストが牙を剥いて襲い掛かる。キールはリアナンを喪うかもしれない状況に追い込まれて初めてリアナンが抱えて生きて来た苦悩を理解するんです。男の強さに惹かれるリアナン。女の強さを思い知るキール。二人の恋の行方にはハラハラ、ドキドキさせられます。

やっぱり本っていいですね。場面を想像しながら読み進む楽しみがあります。わたしは本を読むのが遅い方です(笑)想像しながら読んでいくとどうしても遅くなるんです。本をゆっくり読みながら自分だけの世界を作るのは大好きです(笑)さ~て次は何を読もうかな。

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「薔薇の花びらの上で」 イヴ&ローク13

今回は予定時間内でメンテナンスが終わったみたいです。

今日はわたしのお気に入りJ・D・ロブ「薔薇の花びらの上で」(villagebooks)をご紹介。イヴ&ロークシリーズ13です。

13 《あらすじ》 深夜のニューヨークで全裸の若い女性が住まいのある高層マンションから落下。その死因は落下による物ではなく違法ドラッグの過剰摂取。女性は落下前に既に死亡していたことに・・・捜査に乗り出したNYPSD(ニューヨーク市警)のイヴ・ダラス警部補が女性の部屋で目にしたのはキャンドルの灯る部屋、ワインを飲んだ形跡、そしてベッドにはピンクの薔薇の花びら。そして似通った事件が発生。共通点はキャンドル、ワイン、薔薇、ドラッグ。そしてチャットルーム。捜査に携わるイヴを嘲笑うかのように犯人達はさらなるゲームを仕掛け始める。

ロマンティックな舞台装置を整えて殺人を犯す犯人に立ち向かうイヴは勇ましく凛々しい。ニューヨーク市警の警部補を妻に持つロークは色々な面でイヴを支えています。イヴとロークはいつもお互いを刺激しあっていますが、ロークが自分に示してくれる様な労わりを示し優しくさを分け合う事も覚え始めました。この二人の結婚生活も1年を迎えようとして愛は成熟し始めました。でもイヴの周りは恋愛沙汰でざわめいています。そして意外なカップルまで誕生します。脇役として登場する執事のサマーセットとイヴの関係は嫌がらせの応酬が続いています。この二人がどんな展開を見せるのかが一番、楽しみなんですけどね。イヴとロークの周りを固める脇役達が少しずつ増えるのは面白いです。その脇役達の今後の動向も楽しみの一つです。

詩のチャットルームを使い女心をくすぐるロマンスに誘う方法は巧妙です。こんな犯罪は現在、起きても驚かないと思います。チャットルームなどのインターネットを使った犯罪が無い訳でも少ない訳でもない今の世の中。バーチャルな世界と犯罪が結び付くのは至極簡単な気がします。

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コミック2冊、ご紹介

久し振りの雨が上がった今日はまだ、雲が多いながらも秋晴れになって気持ちいい~。でも、ちょっと気になることがあるんです。それはマーブル。昨夜はそうでも無かったんですが、今朝は鼻息が荒いんです。何か鼻が詰まった様な感じなんです。呼吸が速いとか食欲が無いとかの症状がある訳ではないのですが、鼻息が荒いのが気になっています。う~ん、獣医さんに相談するべきかな??それに加えてマーブルが発情したみたいで今日からおパンツ生活に入りました。マーブルの憂鬱でブルーな日々が始まります(笑)

2_3 「岳 -第2集-」

発売されました。わたしの大好きなコミックの一つの「岳(ガク)」がです。サンポ君こと島崎三歩の山岳救助物語です。

山の素晴らしさと山の怖さを知っている三歩君。山岳救助の中で三歩君が見せる優しさと山の厳しさに逆らわない強さを感じさせてくれます。

わたしは登山をしませんが、スキー場で山頂に立つ事があります。そんな時にこの三歩君を思い出します。こんなわたしでも厳しい自然の中に見える美しい眼下の光景に感動します。

さあさあ、まだ三歩君に出会っていない方、書店で一度、三歩君に会って下さい。このコミックは「試し読み大歓迎!!」の本ですから。

もう一つコミックをご紹介。

Book_1_tenshi 「砂の城」「デザイナー」「有閑倶楽部」でもお馴染みの一条ゆかりさん。昔から好きなんですが、最近はコミカルな「有閑倶楽部」なんかがお気に入りです。

「天使のツラノカワ」

これが面白いんです。クリスチャンで慎ましい大学生活を送っていた美花(ミカ)ちゃん。その美花の生活に小説家の龍世(リュウセイ)、自由気ままな紫生(シキ)、魔性の女、沙羅(シャラ)が関わる事で美花の生活が激変・・・一気にハイテンションな生活に突入。テンポのずれた美花の純粋さと素直さに誰もが引き込まれてしまって・・・・美花、龍世、紫生、沙羅が繰り広げる四角関係。どう決着すればハッピーなんでしょうか。わたしは紫生も可愛いと思うけどヤッパ龍世がいいな~(笑)

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久々にロマンス小説を

久し振りに純粋なロマンス小説のご紹介です。最近はずっとロマンティック・サスペンスばかり読んでいましたが、時々ロマンスだけの・・・愛とか恋だけの小説が読みたくなります。

「あなたがいたから(Nobody's Baby But Mine)」作者はスーザン・エリザベス・フィリップスで出版社は原書房ライムブックス。ライムブックスは「良質なときめきの世界と余韻にひたって頂きたい」と書かれています。

あらすじ-世界的に高名な物理学者であるジェーン・ダーリントン。若くして博士号を取り知的エリートの最前線にいる彼女ですが、自分の生い立ち、育った境遇を幸せとは感じていません。最近、別れた恋人に未練は無い。ただジェーンは「自分の子供」が欲しいと強く願っていました。そんなジェーンが目を付けたのがプロフットボールの超一流クォーターバックのキャル・ボナー。2人の出会いは驚くべき策略によって演出されます。そしてジェーンは妊娠。事実を知ったキャルは「生まれてくる子供の為に結婚するんだ!」と言い放ちます。そして2人の奇妙な結婚生活が始まります。

ジェーンがキャルを選んだ理由はキャルが「南部の田舎者のバカ」だから。これはジェーンがキャルに抱いた第一印象。こんな基準で男性を選択するジェーンの狙いは「自分の孤独な生い立ちと同じ辛さを子供に味わわせたくない」というもの。自分のIQ値が高い為に「IQ値の高い相手ではなくバカでないと駄目」とここまで徹底するジェーン。普通はバカよりは頭がいい方がいいし性格もいい男性がいいですよね。計画通り無事(?)に妊娠したジェーンの前に怒りを露にしたキャルが現れて・・・・ジェーンは結婚する羽目に。そして結婚してからキャルが自分の思い描いたような人物ではないとジェーンは知らされるんです。人生、そうそう上手い具合に事は運ばないってこと。作者は二人の結婚生活の中で二人が見せる苦悩や機微を上手く描いています。二人の会話や行動が面白かったりホロリとさせられたり。そして二人を取り巻く人々の個性豊かさにも注目してしまいます。

わたしの好きなキャラクターはキャルのおばあちゃん。とても個性的で何事にも動じない女性なんです。キャルがジェーンに「本当は君のためにフットボールの試合で勝ってやろうと思ったんだ・・・・まだ、シーズン前だし、試合に勝っても君にはあまり意味がないだろうから。試合に勝つのは簡単すぎて愛の証にならないだろう」と言うシーンがあるんです。頑固なキャルの誠実さが見える一場面です。わたしは試合に勝ってくれるのも嬉しい。「この勝利を君に捧げる」なんて言われたらメロメロになりそう。

この作品は「シカゴ・スターズ・シリーズ」の第三作目です。第三作目から読んでしまったので第一作、二作とボナー兄弟とジェーンがチラッと出る作品もあるそうなのでそれも読んむつもりです。久々にいいロマンス小説に出会えました。

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お気に入りのイヴ&ロークシリーズ

今回はわたしのお気に入りのシリーズ物の小説をご紹介します。ロマンティック・サスペンスのイヴ&ローク・シリーズ。ロマンス小説を読まれる方にはお馴染みのノーラ・ロバーツが別名義J・D・ロブで書いているんです。シリーズとしては第12作目の「春は裏切りの季節(BETRAYAL IN DEATH)」をご紹介します。

あらすじ-5月のニューヨーク。ロークが所有する最上級のホテル<パレス>で伝説的な女優マグダ・レーンのコレクションがオークションにかけられることになり、記念のパーティーが開催された。イヴもロークと一緒にパーティーに出席していた最中に事件が起こった。ホテルの若いメイドが客室で銀のワイヤーを使って絞殺された。捜査を開始したイヴは様々な証拠から犯人が宇宙にまで悪名をとどろかせている凄腕の殺し屋ヨーストだと確信する。黒幕の真の動機は?黒幕の正体は?そして第二の殺人が起こり捜査を進めるイヴはヨーストを雇った黒幕のターゲットはロークかもしれないと思い当たる。そんな時、FBIに捜査を妨害されイヴは窮地に立たされる。

作者が舞台に選んだのは近未来のニューヨーク。主人公のイヴ・ダラスは暴力渦巻くニューヨークの敏腕捜査官。ファッションには興味の無いイヴは革のジャケットにジーンズでニューヨークの街を疾駆しています。イヴは頭の回転も速く、腕っ節もそこらの男には引けをとらないニューヨーク市警の警部補です。そんなイヴの心の中には今も血を流す深い傷と深い優しさ、熱い正義への思いを持っています。イヴに欠かせないのがローク。彼は巨万の富を築き、多くの資産や地位を手に入れたミステリアスな人物なんです。そして最上のものでなければ満足しない男ローク。ロークも昔はダブリンの裏町から這い出る為に殺人以外の罪を犯したことがあると言うほどのワルだった。こんな二人が協力し合って事件を解決させる。

毎回、同じ人物が登場するシリーズ物ですが、このシリーズの登場人物達は一作ごとに成長が読み取れるんです。今回の第12作目では今まで何かとイヴの心を癒して支え助けてきたロークが弱みを見せるんです。苦しんで自暴自棄になりそうなロークを励まして立ち直らせるんです。う~んイヴも成長したんですね。イヴもロークとの絆に確信が持てるためかロークを叱咤したり、怒らせて負けん気を引き出すことまで出来るようになったんです。助手のピーボディの恋愛がらみのトラブルの慰め役まで買って出て悪戦苦闘するイヴ。色恋沙汰の苦手なイヴからは考えられない行動です。

この作品を読まれる前に是非、第一作から読まれることをお勧めします。イヴとロークの出会いから恋愛・・・それ以後、二人がどうなったかも分かります。そして毎回登場するキャラクターが成長する様子が面白いですし、イヴやロークとの繋がりが分かって物語が面白くなります。たまに前回出た人物とかが出てくることもありますから。

ではシリーズの第一作目から簡単なご紹介をします。

「この悪夢が消えるまで(NAKED IN DEATH)」:娼婦たちを古風な拳銃で殺害していく犯人の正体は?イヴは容疑者と目される大富豪ロークに心惹かれるが・・・ 

「雨のなかの待ち人(GLORY IN DEATH)」:高名な女性達の喉を切り裂く恐怖の殺人鬼。被害者の共通点はロークと付き合いがあったこと・・・

「不死の花の香り(IMMORTAL IN DEATH)」:ロークと関係を強めようとするイヴ。だが親友のメイヴィスが残虐な殺人事件の容疑者に!

「死にゆく者の微笑(RAPTURE IN DEATH)」:相次ぐ動機なき自殺。奇怪なことに死者たちの顔はみな喜びに満ちていた・・・

「魔女が目覚める夕べ(GEREMONY IN DEATH)」:急死した刑事の秘密を探るように命じられたイヴ。その前に立ちはだかるのは魔術を信仰する人々だった・・・

「復習は聖母の前で(VENGEANCE IN DEATH)」:次々と惨殺されていくロークの昔の仲間たち。姿なき犯人は自分は神に祝福されていると語った・・・

「招かれざるサンタクロース(HOLIDAY IN DEATH)」:近付く聖夜を汚すかのように勃発した連続レイプ殺人。イヴは自ら辛い過去を想起しつつ犯人を追う・・・

「白衣の神のつぶやき(CONSPIRACY IN DEATH)」:被害者の臓器を摘出する恐るべき連続殺人事件。捜査に乗り出したイヴはやがてかつてない窮地に追いやられる!

「カサンドラの挑戦(LOYALTY IN DEATH)」:「我々はカサンドラ。我々は現政府を全滅させる」-イヴのもとに戦慄のメッセージを送りつけ街を爆破していく犯人の正体は?

「ラストシーンは殺意とともに(WITNESS IN DEATH)」:イヴとロークが観劇中の芝居の山場は妻が夫を刺し殺す場面。だが、女優の使う小道具が本物のナイフにすり替えられていた・・・

「ユダの銀貨が輝く夜(JUDGMENT IN DEATH)」:凄惨な犯行現場に残されたコインが物語るものは?やがて捜査線上に浮かび上がったのは過去にロークと因縁のあった暗黒外の大物・・・

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ちょっと夏向けの小説

またまた小説のご紹介です。今回はヘザー・グレアム「眠らない月(Haunted)」です。これもロマンティック・サスペンスなのですが、少しだけ毛色が違うんです。

あらすじ-ヴァージニア州の小さな町に独立戦争以前から建っている古い屋敷メロディー邸。ここには昔から幽霊が出るとの噂が絶えませんでした。現在の当主で保安官でもあるマット・ストーンは幽霊の存在を信じない合理的な考え方の持ち主だから幽霊の噂もほうっていました。ところが最近になって幽霊が暴力的になり使用人達を怯えさせ始めたためにマットはやむなく超常現象を扱う<ハリソン調査社>に調査を依頼します。依頼を受けて派遣されて来た調査員ダーシーは若くて目の覚めるような美人。霊能力を持つダーシーは不思議な現象の謎を解明する為にメロディー邸に住み込む事に・・・

今回ヘザーが舞台に選んだヴァージニア州はメイフラワー号到着より13年早い1607年に入植が行われた所です。それ以来、独立戦争、南北戦争と2度の戦争を経て来た歴史有る州です。南北戦争の主戦場はヴァージニア州だったそうです。本書にも登場する地名のウィルダネス、スポットシルヴェニア、コールドハーバーは激戦地として名を留めているそうです。

幽霊の登場するサスペンス。目に見える事しか信じないマットと目に見えないものが見え聞こえない声を聞けるダーシー・・・こんな二人が上手く行くわけない。二人は幽霊に対してことごとく反発し合い意見もかみ合いません。そんな中で次々にダーシーに起こる事故と奇怪な夢。でも互いに惹かれあう気持ちを抑えきれない二人。これでこそロマンティックサスペンス。サスペンスではあるのですが、幽霊が登場するんです。ちょっと夏向けの小説かな。この時期には幽霊とかホラーなんか合ってますよね。現実にしか目を向けない頑ななマットは惹かれるダーシーを理解したいのですが上手く行きません。そしてダーシーも自分の能力を気味悪がるマットに完全に心を開く事が出来ないんです。この二人のもどかしい恋の行方は・・・読んでみてからのお楽しみです。

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ジェイン・アン・クレンツの小説

今回ご紹介するのは全米ミリオンセラー作家ジェイン・アン・クレンツのロマンティック・ミステリー。ジェインはアメリカンロマンス界のベテラン作家なんです。ジェインの小説に登場する人物達はとっても個性的で面白いんです。

ガラスのかけらたち」(二見文庫)はシアトルが舞台。主人公のユージニアは若いながらもガラス博物館の館長を務める女性。ユージニアは博物館に遺贈された資産家のコレクションの目録を作る為にシアトルの沖合いに浮かぶ島-フロッグ・コーブ・アイランド-に向かいます。そのユージニアには横柄で相性最悪の私立探偵サイラスが同行することになります。サイラスは3年前に消えたいわく付きの美術品を追ってユージニアと二人で風変わりなガラスの家に滞在する決意をしていました。二人がガラスの家を訪れた矢先に更なる事件が二人を待っていました。

ユージニアはガラス作品の真贋を人目で見分ける勘の鋭い女性。このユージニアは自分に同行するアロハシャツを着た私立探偵サイラスが気に入らないんです。なぜならユージニアにはもう一つ島に行く目的があったから。ユージニアに言わせれば西部劇に出てくるガンマンのような雰囲気を持つ私立探偵サイラスが派手なアロハシャツを着ているんです・・・そんな私立探偵のイメージのないサイラスが面白いんです。でも彼は過去は波乱に満ちています。3年前には心と体に傷を負ったサイラス。だからこそ自分を頼って来る人には優しくなれるサイラス。サイラスがツナ缶のレシピしか持たないのに対してユージニアはイタリアン、日本食とグルメ。だからお互いに対する第一印象は“野暮”と“スノッブ女”。こんな二人が繰り広げる恋と謎解きにハラハラドキドキです。

今回の作品はジェインの地元シアトルが舞台になっています。アメリカの女性作家は自分の住んでいる地元を舞台にしている人って多いですね。それだけ自分の住んでいる地域を愛しているんでしょうね。ジェインの小説の中にはソバや豆腐の日本の食材も登場します。他の作品の中の主人公はソバや豆腐を料理している場面もありました。

この小説の中でガラスを扱って作品を作っている人達は“芸術家”とは呼ばれず“職人”と呼ばれているからガラスの芸術性が低いと嘆くシーンがありました。言われてみるとそうですね。周りにガラス製品が溢れているせいか日常雑器としてのガラスであって芸術作品のガラスまで価値のあるものは少ないですね。どんなに小さな日常のガラスでも作り出されたものは芸術作品の価値があるとユージニアはこの作品の中で言ってます。そう言われれば香水壜なんかは形も色も様々な綺麗なものが多いですね。これも一つの芸術ですね。改めてガラスの作品を見直そうと思っています。

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ビバリー・バートンの小説

今回はハーレクインのシルエット・ラブストリームの小説です。著者はわたしの大好きな作家ビバリー・バートンです。

月明かりで愛して」:主人公エミリーは火災で夫のスチュアートと妊娠していた子供を亡くし自らも背中にひどい火傷を負ってしまいます。長い入院生活の後に一人暮らしを始めます。伯父や友人のニッキは人生をやり直す事を勧めるのですが、エミリーはしり込みをしてしまします。絶望していたエミリーの前にミッチェルという謎めいた男性が現れます。会うたびに凍り付いていた心が溶けていく気がするエミリー。自分の過去を打ち明けられないままエミリーと会い続けるミッチェル。ミッチェルに惹かれて行くエミリーは彼がアパート火災に深くかかわっている事を知らされます。

過去の悲惨な事件から立ち直ろうとするエミリーと罪悪感を抱えたままエミリーを見つめ続けるミッチェル。出会いはとてもいい感じなんです。二人が仲を深めようとしている時に周囲で次々に事件が起こり始めます。事件は徐々に悪質な物にと変化します。そんな時に二人の間にトラブルが・・・・トラブルにも負けずにエミリーの周りで起こる事件から彼女を守ろうとするミッチェル。ミッチェルが逞しいんです。ミッチェルを信じきれないエミリー。「もう、エミリーもっと素直になってミッチェルを信じて」と言いたくなるんです(笑)。この二人の恋の行方から目が離せなくなること間違いなし。そして事件も意外な方向に向かいます。スリリングなストーリーとロマンスを堪能出来ます。

惹かれ合うのに信じきれないエミリーと守りたいのに信じてもらえないミッチェル。二人の心の葛藤が手に取るように解ります。ビバリーの小説に出てくる男性は野性的。シリーズ化している『狼たちの休息』は百戦錬磨のボディーガードを主人公にしています。人を守るために命も投げ出す強者たちが、唯一真実の愛の前では・・・・そんな人気シリーズを書いている作家です。

現在「狼たちの休息」はシリーズ13作品刊行されています。「こんなボディーガードがわたしも欲しい」と思わせる男性が出てくるんですよね。どんなボディーガードが出てくるのか興味のある方はどうぞビバリーの本のページを開いて見て下さい。

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サンドラの最新作

大好きな作家サンドラ・ブラウンの最新作「愛はゆるやかに熱く 上・下」集英社文庫(原題:SLOW HEAT IN HEAVEN)をご紹介しましょう。この作品はロマンス小説作家として売れっ子だった彼女を“ラブ・サスペンスの女王”にした出世作でもあります。ロマンス小説よりも広い視点に立ち、複雑な構成の作品を書くのは彼女にとって大きな挑戦だったでしょう。でも常にニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストの上位にランクインされる彼女を見ればこの大きな挑戦が大成功だったのが分かります。

「愛はゆるやかに熱く」の舞台はアメリカ南部ルイジアナ州ヘヴン。そこに建つ<ベル・テール>美しい大地の意味を持つ古い屋敷とそこに住むクランドール家の人々の物語です。屋敷の当主コットン・クランドールは森林伐採会社の社長。コットンは一介の森林労働者から会社の社長令嬢メイシーと恋に落ち結婚して今の地位を掴みました。ベル・テールに住んでいてるコットンに会社と名家の威光で彼を敬うものの腹の中では彼をアウトサイダーの「白人のくず-ホワイト・トラッシュ-」としか見ていませんでした。結婚したもののメイシーは寝室を共にするのを嫌悪し子供に恵まれず、主人公のスカイラーと妹のトリシアを別々に養女とします。メイシーが早くに亡くなったものの二人の娘は美しく成長します。

6年前、スカイラーは交際していた恋人ケンと婚約発表をしようとしていた晴れの日にトリシアとケンの裏切りを知り打ちのめされたままベル・テールを出てロンドンに旅立ちます。そして6年後、スカイラーはコットンの心臓発作を報を受けて夫婦となったケンとトリシアの住むベル・テールに戻ってきます。心が重いスカイラーは広大なベル・テールの森に住む有能な森林作業員でケイジャンのキャッシュ・ボードローと出会います。彼は孤独で謎めいた生活と野性的で魅力に溢れた遊び人で女の噂が絶えない二面性を持っていました。そして彼はコットンの愛人だった女性モニークの息子でした。キャッシュの生活や態度に悩みながらも彼の有能さを頼りにするスカイラーの気持ちは揺れます。

南部に生まれ育ったサンドラが愛着のある南部の風土を描いています。アメリカ南部の閉鎖的なものの見方が伺えます。土着の人々はインサイダーで外部から自分達の中に入り込んできた人はアウトサイダー(よそ者)。今でも南部に残る階級意識が人を見下すような態度を生んでいるのだと思います。心の狭い住人からアウトサイダーは人々の尊敬を勝ち得ようとする様が描かれています。サンドラの小説にはたくさんの南部独特の習慣や言い回し、食べ物が出てきます。例えばザリガニの食べ方だとか、南部の金持ち娘をサザン・ベルと呼ぶとか、淀んだ入り江をバイユーと読んだり・・・ジャンバラヤ、ガンボこの2つには聞き覚えがありませんか?カーペンターズの歌の“JAMBALAYA”の歌詞にあったでしょう?ジャンバラヤはたくさんの具材の入った炊き込みご飯でガンボはオクラのスープ。

サンドラは毎回、様々なテーマで小説を描いています。飛行機事故で大統領夫人と入れ替わった女性を描いた「私でない私」、心臓移植した人々が次々に殺されていく「心までは消せない」、一卵性双生児の姉妹の一人が惨殺され残された姉妹がなぞを探ろうとする「いたずらが死を招く」など読み始めると止められなくなります。機会がありましたらどうぞサンドラの本を一度、読んでみて下さい。

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リンダのロマンティックミステリー

風邪をひいたり風邪気味な時って眠くなりませんか?わたしの場合、風邪をひくと体がだるくなってすご~く眠くなるんです。こんな時は無理せずゴロゴロしながら本でも読むのが一番。でも活字を追っていると眠気が・・・・いつの間にか寝ているんです。今、風邪が流行っているみたいなので気を付けないと。

最近、読んだ本をご紹介します。

Photo_6 『チアガール★ブルース』作者はリンダ・ハワード。出版社は二見文庫

わたしのお気に入りの作家の一人です。リンダとの出会いはハーレクインロマンス。全米でも圧倒的な人気のリンダはロマンス小説部門で様々な賞を獲得しています。今作品は抱腹絶倒のロマンティックミステリーです。

- あらすじ - 主人公のブレア・マロリーはかつてチアリーダーの女王、商才に恵まれたブレアは人気フィットネスクラブのオーナーをしている。そんなブレアがブレアのコピーキャット(真似っ子)をしていたニコール・グッドウィンの殺人事件を目撃して命まで狙われるはめに。その捜査に当ったのが二年前、たった三回デートしただけでブレアの前から去って行ったジェファーソン・ワイアット・ブラッズワース警部補。焼けぼっくいに火が付いた途端に第二、第三の事件が発生する。

ブレアはブロンド美人で抜群のプロポーション。本人曰く「絵に描いたようなアメリカ娘、それがあたし。高校の卒業アルバムをめくるといるでしょ。長いブロンドの髪、日焼けした肌、完璧に白い葉を見せびらかしてにかっと笑っている娘が」。チアガールでブロンドとくれば“頭は空っぽ”が相場だけど、ブレアはチアリーディングで奨学金を貰えるほど。J・W・ブラッズワース警部補もただ者じゃない。NFLのプロ選手として二年過ごしたあと、故郷の警官になる為にあっさりと辞めた男。マッチョな男なんです。この二人が繰り広げる会話や痴話喧嘩もなかなか面白い。うんざりしそうな痴話喧嘩が笑えるんです。女と男の考え方の違いがよく分かるんです。それからブレアのママとワイアットのママも“名言”を連発します。南部の女、作者のリンダが本音をぶつけているからつまらない筈ありません。『Mr.パーフェクト』『パーティーガール』も読み終わると心がうきうきする“ファニー”で“ハッピー”な物語です。

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